舞台衣装と言うのは遠くから見るから適当に作ってもよくわからないだろうと思っている人がいるかもしれない。実際に近くで見るとかなりいい加減に作っている即興の衣装もある。即興のイベントや予算の少ないものではよくあることである。しかし、芸術性の高い舞台や公演回数の多い衣装はかなりしっかり作らないとすぐに使い物にならなくなり、観客にも感動与えられない。そんな中で今回紹介する動画は中国でも最高レベルの現代劇場の衣装を担当する制作現場である。
ところで衣装の評価を決定づけるものにはデザイン、生地、縫製、演者の体型と身のこなし、ステージにおける照明光がある。中国では演出家や監督がどれだけ衣装に対する価値観を持つか予算配分をするかで完成度が変わって来る。
この舞台は中国広州話劇芸術センター13号劇場で公演され、2016年の国際演劇祭では日本の著名な演出家鈴木忠志氏の劇団も招待されリア王の出展している。